血圧が年齢と共に上がってくるのは、血液の通り道である血管のしなやかさが落ちてくるとも言えます。

では、日本人の年代、性別、年齢別に血圧の平均値でどのようなことが読み取れるか、政府が公開している統計データ(*1)を基に見てみることにします。

血圧の平均値

2018年の「血圧を下げる薬を使用している人を含む」血圧の平均値(20~79歳)
・男性:134.7/82.3mmHg(20~79歳 1287人の平均値)
    脈圧 134.7-82.3→ 52.4  平均血圧 82.3+52.4÷3→ 99.7
・女性:127.9/77.4mmHg(20~79歳1845人の平均値)脈圧 50.5
    脈圧 127.9-77.4→ 50.5  平均血圧 77.4+50.5÷3→ 94.2

正常値は「家庭血圧:115/75mmHg以下」「診療室血圧:120/80mmHg以下」とされているので、女性の下の血圧以外、正常から外れていることがわかります。日本人は総じて男女の区別なく血圧に注意しなければならないのか?また、血圧を下げる薬を使用している人を含むとあるので、使用者除外のデータを見てみたくなります。また、年齢別に見ないとこれだけでは何も言えないでしょう。

では、年齢別に見てみることにします。血圧の平均が正常値から外れるのは何歳からなのかを。

2018 年 20代 使用者除外
・男性:116.874.1mmHg(人数:56)
・女性:109.569.1mmHg(人数:84人)

2018年 20代 使用者含む

・男性:116.874.1mmHg(人数:56)
・女性:109.569.1mmHg(人数:84人)

20代を見ると、血圧降下剤を使用していないため、使用者除外でも使用者含むでも同じとなっています。

201830代 使用者除外
・男性:
120.979.6mmHg(人数:108)
・女性:110.270.4mmHg(人数:198人)

201830代 使用者含む

・男性:120.979.6mmHg(人数:108)
・女性:110.270.4mmHg(人数:198人)

30代を見ると、20代と同様に血圧降下剤を使用していないため、使用者除外でも使用者含むでも同じとなっています。しかしながら、男性の上が120を超えています。これから、40代あたりから血圧降下剤を使用し始めるのではないかと思われますが、どうでしょうか。

201840代 使用者除外
・男性:
125.583.9mmHg(人数:145)
・女性:116.374.7mmHg(人数:238人)

201840代 使用者含む

・男性:126.084.3mmHg(人数:158)

・女性:116.574.9mmHg(人数:242人)

やはり40代になると男性13人、女性4人が血圧降下剤を使用していますのでこの年代から血管が硬化し始めているのがわかります。男性の血圧の平均は30代より上昇し上も下もそれぞれ120、80を超えています。
参考までに、国立がん研究センター(2018年)によれば、40~49歳のがん患者数は、30~39歳と比べると3倍以上となっています。

さらに50代を見てみることにします。

201850代 使用者除外
・男性:
132.486.1mmHg(人数:138)
・女性:
123.678.3mmHg(人数:238人)

201850代 使用者含む

・男性:133.486.4mmHg(人数:166)

・女性:125.179.0mmHg(人数:274人)

50代は、血圧の平均もさらにあがって132.4/86.1で、血圧降下剤使用者数は28人となっています。

女性においても男性と同様に26人が血圧降下剤を使用しています。

 

この続きは、老化スピードを遅くするには③で見ていきたいと思います。

 

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