表題にある「老化スピードを遅くする」というのは、「アンチエイジング」ということになります。
また、上の血圧(117/77)は、何歳の方の血圧でしょうか???

老化は一種の病気ともとらえることができます。それは、さまざまな病気の原因に老化を挙げるケースが非常に多いためです。誰でも年と共に老いていくのでその老化のスピードを緩やかに遅らせることが病気にならない一つの方法でもあります。

まず老化を考える時に何を基に老化をはかることができるかを考えてみましょう。

きれいな血が全身隈なくスムーズに流れることができれば、酸素、栄養を細胞に届け、二酸化炭素、老廃物を受け取るサイクルができます。

では、その血が流れている血管の老化を何をもってはかればいいのかというと、皆さんご存知だとは思いますが、血管老化のおおよその進み具合は血圧(収縮期、拡張期)を用いることで容易に把握することができます。

血圧を測ると、上、下と測ることができることは、よく知られていることです。上は120未満、下は80未満なら正常であるといわれています。

その他に平均血圧と脈圧というのがあります。

平均血圧は、細い血管の老化度を知ることができますが、算出法は次のようになります。

平均血圧(細い血管の老化度。90以下が目安。数値が高いほど細い血管が固い傾向にあることを示す。110以上は要注意。)

平均血圧=最低血圧+(脈圧)÷3[mmHg]

例えば、上が120で下が80だったとすると、

平均血圧は、80+(脈圧)÷3となります。

脈圧は、太い血管の老化度を知ることができ、次のように算出します。

脈圧(太い血管の老化度。30~50が目安。数値が高いほど太い血管が固い傾向にあることを示す。70以上は要注意。)

脈圧=収縮期血圧-拡張期血圧

※脈圧は理論的に証明できる訳ではなく臨床的に観察された結果です。

脈圧は、120-80 → 40となります。

よって 平均血圧は、 80 + (120 ‐ 80)÷ 3 → 80 + 40 ÷ 3 → 93.3 となります。

平均血圧は、90以下が目安とされていますので細い血管において若干硬化傾向があると見ることができます。

しかし、男性と女性で差があり、平均血圧の基準値としては、成人男性の場合90〜110mmHg、成人女性の場合80〜110mmHg。平均血圧が基準値よりも高いと、動脈硬化に発展しやすくなると考えられています。

また、脈圧は、40ですから太い血管の硬化度は目安の範囲内となります。

参考までにmmHgは、次のように血圧を示す単位となります。

mmHg

mmHg」は「水銀柱ミリメートル」と読み、血圧を示す単位。また、「収縮期血圧(最高血圧)-拡張期血圧(最低血圧)」は脈圧とも呼ばれ、値が大きくなるほど血管が硬いことを表している。

 

では、次回は日本人の血圧の統計を基に見ていくことにしましょう。

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