配信)、面白い記事が目につきましたので触れておきたいと思います。

出所:認知症は「食事」では予防できない? スウェーデンでの長期大規模研究の報告

認知症の増加は社会全体が取り組むべき深刻な健康問題です。今のところ進行を遅らせる薬はあっても、認知症そのものを治すような治療法は開発されていません。そうなると、重要なのは認知症の予防です。  

 

認知症は生活習慣と関わりがあるという考え方があり、運動習慣や食事内容の改善が、その予防に一定の効果があったとする報告もあります。ただ、その多くは対象の人数が限られていたり、経過を観察する期間が短かったりして、信頼のおける結果とは言えないものなのです。  

 

今年の神経医学の専門誌に、スウェーデンにおける大規模な臨床データが発表されています。2.8万人を超える、認知症のない一般住民を対象として、詳細な食事内容の調査を実施。その後の経過を20年以上にわたって観察したという、非常に大規模で長期間の臨床研究です。現在、世界的に推奨されている、食物繊維や魚を多く取り、赤身の肉や加工肉を減らした食事を厳しく守っている人と、そうした注意を食事にまったくはらっていない人とを比較したところ、意外なことに認知症の起こるリスクには、はっきりとした差は見られませんでした。  

 

もちろんこうした健康食には、動脈硬化の病気の予防効果などは確立されているので、その効果が否定されたわけではないのですが、認知症の予防というのは、そう簡単なものではないようです。

 

ここで言っていることは、深刻な健康問題である「認知症」は、進行を遅らせる薬はあるが、「認知症」そのものを治す治療法は開発されていないという。いわゆる西洋医学の王道?である経過観察をしながら薬を使う対処療法しかないということです。

「認知症」の予防が重要だとしていますが、予防医学がどれほど普及しているでしょうか。

スウェーデンにおける臨床データが発表されているとありますが、Aグループ(食物繊維、魚を多く取り、赤身の肉や加工肉を減らした食事を厳守している人たち)と、Bグループ(Aグループのような注意を全く気にしない食事をしている人たち)の2グループに分けて、20年以上にわたって「認知症」の起こるリスクの差を見出そうとしましたが、結局、差異は見られなかったということです。

これは比較の仕方が食べる量ではなく、食べるものをチョイスするかどうかの違いでしかなく、まず人のカラダの働きをわきまえなければいけないでしょう。

人は心臓をはじめとした臓器(血管も含む)は、休むことなく働いています。食べ物が胃に入ってくれば優先的に消化をしようとします。氷と一緒に冷たい飲料水が入ってくれば、臓器の働きが低下しないように血液が胃の方に集まってきます。しかし、続けて入ってくればもうグロッキー。ビールにしても日本はラガー(低温発酵)のためキンキンに冷たくして飲みます。本場のヨーロッパでは、エール(常温発酵)ですので常温で飲みます。寒い地域というのもありますね。

飽食の現代人は、これだけ文明の利器によって体を動かさなくても事足りる生活を送っています。にもかかわらず、今も三食ちゃんと食べて、しっかりながら間食して、夜更かししています。

休ませることをしないで働かせっぱなしでは、それはもう拷問でしょう。沈黙の臓器とまで言われる臓器たちが多いのもその主人が働かせっぱなしで関心がないからではないでしょうか。

つづく

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