脳のゴースト血管化予防とセルフチェックの習慣化①では、直進歩行で脳の状態をチェックしました。

ここでは、他の方法で脳のセルフチェックをしてみます。その前に熱中症予防に役立つと思われる簡単なチェック法について触れておきたいと思います。

まず、体が脱水状態であるかどうかを見る方法としてツルゴール反応によるものがあります。ツルゴールは日本語式の発音で、本来は、Turgor(膨圧)という意味で発音も[tə́ːrgər]となります。
※日本語は、基本的に子音+母音という形をとり、「ん」「っ」を除く「あいうえお(aiueo)」の母音で終わることから子音で終わることがある外国語をカタカナに置き換えるには制約があります。

方法は、簡単で手の甲を親指と人差し指で摘まみ痛くない程度に持ち上げます。そして離した後に元に戻りますが、体内の水分が不足していると時間がかかります。戻る時間が2秒以上かかる場合、「脱水」状態とみなすことができます。

ツルゴール(Turgor:tə́ːrgər)反応テスト

【方法】手の甲を親指と人差し指でつまんで、少し持ち上げます。
【結果】離すと元に戻りますが、水分が不足していると元に戻るまでに時間がかかる。
    「脱水」の目安としては、戻るのに2秒以上かかる場合 。

 

もう一つは、かなり知られているかと思いますが、CRT爪床(そうしょう)圧迫テストです。

この測定は、救急の場合などにトリアージ(患者の優先順位)の判断として、医療従事者が測定対象者の指先を圧迫し、解放後の爪甲下の皮膚色変化を目視で確認して行われ、2秒以内に圧迫前の皮膚色(ピンク色)まで回復した場合を正常と判断しています。この方法でも「脱水」状態であるかどうかを見ることができます。

毛細血管再充満時間(CRT:capillary refilling time)爪床圧迫テスト

【方法】爪の部分を5秒程度強く圧迫し、離した後の爪の下の色が戻るまでの時間を計測します。
【結果】圧迫を解放後2秒以内に爪の色が戻れば正常。
    圧迫解放後戻るのに3秒以上かかる場合、脱水等が疑われます。

 

さて、脳のゴースト血管化予防のためのセルフチェック法ですが、次のような方法があります。

 

スパイラルチェックは、室内にいる時にチェックが手軽にできます。ここでは「歩く」という動作ではなく、「書く(描く)」という動作によってチェックをします。

余計なことを考えずに行うことができるかもテストできます。無心状態にしないといけないでしょう。雑念を取り払うことがポイントです。

【準備物】紙、ボールペン

【方法】上の動画のように渦巻を4~5周描きます。渦巻の幅は、1センチくらいで構いません。
    次に最初に描いた渦巻の間にさらに渦巻を描きます。この時、重なったり交ったりしないように描きます。

【結果】最初に描く渦巻は5秒、次に描く渦巻は6秒以内にクリアできればOK!!
    もし6秒をオーバーした場合は、もう一度行い、まだ6秒オーバーの場合はもう一度行ってみてください。
    3回行ってもクリアできない場合は、脳のゴースト血管化が危惧されます。

 

つづく

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